まちの仲間が集まる三島市のサードプレイスを紹介します!

山本希:みしま未来研究所

三島が気になったらぜひ“みらけん”へ 
三島をもっと好きにさせる自信があります!

映画製作に関わったことがきっかけで
NPOの理事長に

私は三島市生まれです。まちづくりや関係人口づくりなどを意識するようになったのは、NPO法人みしまびとが取り組んだ『惑うAfter the Rain』の映画製作に関わってからです。
映画のロケ地として使われた1つが楽寿園だったのですが、ロケが行われた2015年当時、私は市役所職員として楽寿園の管理をしていたんです。

若い頃から「映画製作に関わってみたい」という夢を持っていたこともあり、すぐにボランティアとして映画製作に参加。
そこで知ったのは「映画を作ることが目的ではなくて、地域の未来をつくる人をつくるためにやっている」という、みしまびとの思いでした。
関わっているボランティアのみなさんは、みんなまちづくりへの強い思いがあり、本音で熱く語り合っていました。
その姿を見て、自分もそうなりたい……と、三島への関わり方を初めて強く意識したんです。

夏と冬に2週間ずつ撮影をしたんですが、その間はもう毎晩、飲んでは熱く語り合う。
気がつけば、ボラとしては一番出席率が高く、また班のリーダーもやらせていただいたりしているうちに、みしまびとの前理事長から「次の理事長になれ」と指名されたんです。
「はい、やります!」と引き受けたのが2018年7月でした。

新しい交流拠点「みしま未来研究所」の誕生

「惑う After the Rain」の映画製作が終わり、2016年に上映会も行い、アメリカのユニバーサル多文化映画祭2017でグランプリを受賞しました。
ではその次に何をするか? 方向性ややるべきことについて、仲間と徹底的に話し合いました。
そんなときに中央幼稚園の跡地活用のプロポーザル募集があり、映画撮影の際にも使用していたこの場所で、チャレンジしたいと考えました。
2017年に採択され、2019年に今の「みしま未来研究所(みらけん)」となり、「地域の未来をつくる人が集える場所」として生まれ変わったのです。

そして、運営がはじまり、組織のつくり方にも変化が生まれました。
今までトップダウンで進めていた組織としてのプロジェクトの進め方を「プロジェクト提案型チーム制」にして、メンバーそれぞれが主体性を持って今、三島に必要と思われるプロジェクトを提案し、遂行していくという形をとったこともあります。
「地域の未来をつくる人をつくる」という中で、全員がリーダーになりたい・なれるわけではないということが分かり、ならば「地域のリーダー輩出」と、それを支える「地域全体のベースアップ」をどう目指すか再考しているところです。

想定外だった移住組の参加
そこからも新しい動きが生まれてきた

思ってもいなかった効果もありました。
それは、移住してきた方の参加による活性化です。
私たちの目線は三島の内部に向いていました。
ところが、移住してきた方々がみらけんで地域とつながり、みらけんの価値を上げてくれるようになったのは想定外でした。
たとえば移住前にみらけんに来て三島の人たちとつながり、実際移住してきて起業した山森さんは、そのはしりのような存在で、その後、同じようにみらけんを足がかりにして三島とつながり、盛り上げる活動をする方が増えるようになりました。

三島出身で東京で活躍し三島に戻ってきた、コワーキングスペース初期の利用者でもあるOさんも、地元になにか貢献したいという思いを持ったときに、接点としてみらけんを選んでくださり、今ではみしまびとのメンバーとしても活動しています。

そんなふうに、三島に興味がある方の最初の入口になれればという思いです。
来ていただければ三島を大好きにする自信はあります!

みらけんを飛び出そう!

みらけん内のカフェ&バー、Bloomingではクラフトビール(なんと70種類もあるんですよ!)を軸におもしろい出会いがたくさん生まれています。
同じような交流を外でも行おうと、街なかでクラフトビールによって出会いや会話が生まれるイベントをやりたいな、みらけんを飛び出そう! と、今、構想中です。

もう1つ今進行しているのは、観光協会とのコラボで、農兵節を知ってもらい、次世代に継承しようというプロジェクトです。
8月17日、三嶋大祭りの日に農兵節のパレードを行うんです。

農兵節はその起源にいくつかの由来がありますが、いずれも三島という土地の歴史と深く関係していて、知るととても興味深い。
昔から大事にされてきたものを、私たちがやらせていただくことでちょっとアップデートして、次の世代につないでいけたらうれしいですね。

【ひとこと】
三島が好きになってきた、なにかやってみたいけど何もできないし……。
なんて思っている方も、一度ぜひ、みらけんに顔を出してくださいな。
何もできない? いえいえ、こちらには一緒にやってほしいことがいっぱいあります! 
仲間になりましょう。

【あなたにとって三島はどんな場所?】
大学は東京に通っていて、就職も本当は東京でするつもりでした。
でも、みしまびとに参加して、三島の良さが見えてきたんです。今は大好きな故郷のために力を尽くしたいです。

【三島でのお気に入りの場所・モノ・コトは?】
6月ぐらいの夜。みんなで飲んで街なかをフラフラ歩いていると、どこからともなく「しゃぎり」を練習している音がしてくる。「ねえ、ホタル見に行っちゃおうか?」と誰かが言って、みんなで源兵衛川に行って、ホタルを見る。
「わあ、きれいだね!」なんてテンション上がったまま、二軒目のお店へ向かう。こういう三島が大好きです。

【サードプレイス利用者へひとこと】
何かチャレンジしてみたいな……という方、ぜひともみらけんにいらっしゃって、どんなことをしたいか話してみてください。
みらけんは三島に入っていくための入口を目指しています。
毎日色んな人が集まって、夜ならばビール片手の雑談からアイディアが生まれて実現することもあります。
まずはふらっと、みらけんを訪ねてきてみてください。
みしまびとはチャレンジする人を応援していますよ!

山本 希(やまもと のぞみ)
NPO法人みしまびと理事長。
三島市役所職員。
地方公務員として「地方公務員アワード2018」受賞。
楽寿園の管理の仕事に携わっているときにみしまびとの映画製作プロジェクトと出会い、ボランティアに参加。
2018年、みしまびと3代目理事長に就任。
2019年、「みしま未来研究所」がコミュニティの基地として誕生。
三島を訪れた人、移住してきた人の入口を目指しカフェ&バーやコワーキングスペース、ミーティングスペースなどを設置。
地域の未来をつくる人をつくることを目標に活動。

みしま未来研究所
〒411-0858静岡県三島市中央町6−2(JR三島駅から徒歩10分)
駐車場:なし
OPEN:(Cafe&Bar Blooming)
火曜:12:00~18:00
水〜金曜:12:00~21:00
土・日曜:10:00~18:00
月曜:定休日(祝日は営業)

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