まちの仲間が集まる三島市のサードプレイスを紹介します!

三島サードプレイス

居場所がない子どもが、三島の人々といっしょに過ごせる場所をつくる。

そんなサードプレイス、やってます。

困っている子どもや親がいたら助けたくなる
お節介おばさんなんです

主に、さまざまな事情で困難な状態に置かれている子ども、青少年とその親について、支援になるような活動をあれこれやっています。
やっていることを挙げていくと、森のようちえん(自然活動体験を基軸にした子育て・保育、乳児・幼少期教育の総称。
特定非営利活動法人 森のようちえん全国ネットワーク連盟HPより)、子ども食堂、農CURRY(のうかりー)、自立援助ホームKOKOKARA(ここから)とKOKORONE(こころね)の2か所。
そしてもうすぐ絵本カフェも始まります。
子ども食堂、農CURRYと絵本カフェは伊豆国分寺にご協力いただいて場所をお借りしています。
伊豆国分寺のご住職は私たちの活動に理解を示してくださって、とてもありがたく思っています。
ここを拠点として人が集まる場を作らせてもらっています。
そのほかにも、一人暮らしでバイトしながら高校に通っている高校生に手作りお弁当を届けたり、ひとり親で困窮している方に食材を渡したりしています。
「なぜ、そんなに人のためのことばかりするの?」とよく言われます。
自分でもよく分からないんですよ。
目の前に困っている人がいたら助けないではいられない、そんな感じでしょうか。
社会から弾かれてしまう人たちになにかしたいという本能みたいなものがあります。
基本的にお節介おばさんなんですよ(笑)

スタートは「森のようちえん」

最初は、同窓会がきっかけでした。
私は早くに結婚したので、同窓会当時、一番下の子どもがすでに高校生でした。
でも久しぶりに会った友人たちの子どもはまだ幼稚園や小学校。
子育ての話を聞く中で「子どもが発達障がいらしくて、子育てが大変」という話を何人もから聞いたんです。
「一度子どもたち連れて集まって、みんなで焼き芋でもやらない?」と声をかけて集まったら、子どもたちがみるみる元気になったんです。
自然の中で遊ぶことが、子どもにはすごく大事なんだと分かって、この経験が「森のようちえん」開設につながりました。
最初は友だちの集団で運営していましたが、市民活動的に広がっていき、三島市の助成も受けられるようになって、NPO法人森のようちえん 太陽と緑の風クラブを設立することになったんです。

子どもだけではなく、親にも働きかける

森のようちえんをやっていると、結構、発達障がいの子どもたちが多いことが分かりました。そして、それが親の問題とつながっていることも分かってきました。
たとえば、なにかのイベントの際「おかずはこちらで用意するので、おにぎりだけ持たせてくださいね」と保護者に連絡すると、当日、手で細かく裂くチーズだけ持ってくる子がいたりするんです。
保護者が迎えに来たときに「次回はおにぎりとか主食を持たせてあげてくださいね」と話すと、「でも、この子がこれがいいって言うので」と、親御さんが言うんです。
つまり、子どもの食、栄養を取る必要性などに興味がないんです。
これは貧困だからそうなのだということではなく、親が子どものことに関心がないから起きること。
「これは子どもだけの問題ではない、親も一緒に話をしなければ」と思って、まずは食育のためにと始めたのが子ども食堂なんです。

子どもの活動をしていると、発達障がいの子どもたちが大人になって、無事に社会に出ていけるのだろうかという点が気になってきました。
発達障がいあるいはグレーゾーンの子も、周囲に理解者がいれば就職も結婚もできますが、そうでない場合は犯罪に巻き込まれるケースもあります。
なにかできないかと考えていたときに、自立援助ホームの存在を知ったんです。
自立援助ホームとは「義務教育終了後、何らかの理由で家庭にいられなくなり、また児童養護施設等を退所し、働かざるを得なくなった、原則として15〜20歳までの青少年たちが暮らすところ」(全国自立援助ホーム協議会のパンフより)です。
それを徳倉に作ったらすぐ満室になってしまい、あわてて加茂川に2号館をつくりました。いずれも男性専用のホームです。
そうしたら、裁判所から補導委託(鑑別所や少年院から出てきて行き場がない子を受け入れること)を受けてほしいと言われたんです。
補導委託の対象となる子をホームで受け入れるとすると、保護観察の状態で入居することになります。
保護観察中は保護司が面倒を見るので、だったら自分が保護司になったら話が早いと、保護司にもなりました。
子ども食堂は毎週火曜日オープン、また毎週火曜日と水曜日に「農CURRY」というカレー屋さんもオープンします。
キッチンカーでやっているので、御殿場線下土狩駅近くの石舟庵さんの前でも、月曜から金曜までオープンしています。
このカレー屋では、ホームの入居者に店員になってもらいます。
ホームの子には、発達障がいの度合いによって、マルチタスクができないとか、臨機応変な対応ができないなどの理由で働けない子たちがいます。
農CURRYはその子たちが社会に出ていくための訓練の場でもあるんです。
でも、おいしいものを出さなければお客さんが来ませんよね。
そこで、私自身が大ファンである有名な「もうやんカレー」のフランチャイズ(FC)として運営しています。
FCの中でも、キッチンカーを使ったFC契約は割安でできると分かって、私たちはキッチンカーを持っていましたから、「これだ!」と思い契約しました。
週替りで3種類のカレーをだして、地元の野菜のサラダとスープがついて500円です。
野菜も、有名なレストランに卸している三島の農家さんが協力してくださって、ものすごく美味しい野菜を出すことができているんです。
お客様にも、店員の受け答えがちょっとぶっきらぼうだったり、動作が機敏でなくても「訓練の場なので暖かく見守ってください」と理解を求める形でやっています。

新しい試みは 絵本カフェ

もうすぐ、伊豆国分寺の中に絵本カフェを開設します。住職さんも前から「やりたい」とおっしゃっていたし、子どもたちの居場所になれたらいいなと思っています。
学校が終わってから一人でテレビを見るんじゃなくて、お菓子食べながら絵本を読んだり、おしゃべりしたりできる場所。
単発のイベントではなくて、いつでも来られる場所にしたいですね。
個人的にこれから力を入れていきたいのは、犯罪を犯してしまった子どもたちの社会復帰の手助けですね。
今、そういう子どもを受け入れる企業を「職親」といいますが、三島市の企業でも少年の更生に力を貸してくれる企業を増やしていけたらと思っています。

【ひとこと】
私はとにかく三島愛が強いです。
このまちが大好きです。
今まで横浜や福岡に住んだこともありますが、やっぱり三島が最高です。
そこそこ田舎で、そこそこ都会で、自然に溢れていて、食べものがおいしい! 
人の魅力もありますよね。
本当にのんびりしていて優しい。
外から来た人には、ぜひ三島の良さに触れていってほしいと思っています。

【三島でのお気に入りの場所・モノ・コトは?】
瀧川神社です。三嶋大社の摂社なんですが、強烈なパワースポットなんです。
境内に入っただけで空気が変わります。
仕事で少年院や鑑別所に面談に行くことがありますが、帰りはやはり重い荷物を背負ったような気持ちになります。
瀧川神社は、その重い気持ちをスーッと晴らしてくれます。
本当に清らかな空間。
ありがたいです。

【サードプレイス利用者へひとこと】
私がしていることは、いわゆる「サードプレイス」とは少し違うかもしれませんが、発達障がいがあっても、なかなか社会に出られなくても、子どもでも、大人でも、お年寄りでも、みんなが混ざりあって過ごせる場所を作っています。
三島に住んでいない方でも、何かの御縁で三島に来ることがあれば、子ども食堂でも、絵本カフェでも立ち寄ってください。
私は基本的にいつでもここにいます。
相談したいことがあったら会いに来てください。
そして、子どもたちとも話してくださいね。

髙橋麻子(たかはし・あさこ)
三島市出身。
https://forest-kindergarten-club.com/
NPO法人森のようちえん 太陽と緑の風クラブ理事長。一般社団法人災害教育支援機構 代表理事。
防災士、ペット災害危機管理士。三島地区保護司会保護司。
子ども食堂(毎週火・水は農CURRY)運営。子育て支援やひとり親家庭支援の活動を行う。2026年からは絵本カフェを伊豆国分寺で開設予定。
また青少年の自立援助ホーム「KOKOKARA」と「KOKORONE」の運営も行う。
生まれ育った三島を愛し、コミュニティFMボイスキューのパーソナリティーや、テレしずWasabeeのライターとして地域の魅力の発信にも力を入れる。

PAGE TOP